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19歳吉野、献身的に バレー女子初の日本代表「力積み重ねないと先ない」

初選出の代表合宿で練習に励む吉野=24日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター

 バレーボール女子のアウトサイドヒッター、19歳の吉野優理=埼玉上尾、秋田・由利高出=が、日本代表に初選出された。派手さはないが献身的で泥くさいプレーが持ち味。東京五輪の代表入りへ、若い力をアピールする。
 24日、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)であった代表の練習で、先輩たちに負けじとスパイクを打ち込む。会話はやや遠慮がちで、表情はまだあどけない。
 憧れは2012年ロンドン五輪銅メダルの新鍋(久光製薬)。常に落ち着きがあり、オールラウンドなスタイルを手本にする。それでも本人を前にすると、「申し訳なくて…」と話し掛けられない。背中を見て吸収する日々だ。
 弘前市出身。由利高3年でエースとして全日本選手権8強に進んだ。卒業後Vリーグの埼玉上尾に加入、1年目から全試合に出場した。「点を取るまでの過程を大事にしている」という通り、高い精度のレシーブや2段トスでチームを支えた。
 代表でアピールするポイントは「目立たないプレーの安定感」。サーブレシーブを正確にセッターに返し、味方がはじいたボールのカバーに飛び込む。173センチと小柄な分、攻めてはフェイントを駆使し、相手ブロックとの駆け引きに活路を見いだす。
 日本の世界ランキングは6位。昨年はジャカルタ・アジア大会が4位に終わり、世界選手権は6位と、いずれも表彰台に届かなかった。中田監督は今回、若い力で流れを呼び込もうと10代を多く招集。吉野は「期待はありがたい。19歳でもやるからには思い切ってプレーする」と覚悟を決める。
 東京五輪に向け「まだ未熟。厳しい部分もある」と大半の言葉が控えめ。それでも、時折内に秘める思いがのぞく。
 「今、力を積み重ねないと先はない。やるかやらないかだ」。この時ばかりは口調に力がこもった。(佐藤夏樹)


2019年04月30日火曜日


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