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<楽天 翼に風を>2軍監督として/理想は人育てるチーム

 三木肇(みき・はじめ) 大阪府出身。大阪・上宮高から96年にドラフト1位でヤクルト入団。ヤクルト、日本ハムでプレーし、08年に現役引退。通算成績は359試合出場、打率1割9分5厘、2本塁打、14打点。日本ハムで1軍内野守備走塁コーチ、ヤクルトで1軍ヘッドコーチなどを務めた。42歳。背番号88。

◎2軍監督 三木肇 

 開幕から1カ月が過ぎ17勝9敗1分けでイースタン・リーグ3位(4月30日現在)となっている。いろいろな戦い方をしていく中で、勝つためには選手自身が何をするかを考え、失敗から課題を見つけなければならない。
 春季キャンプで選手と共有した3か条がある。一つは何事にも強くなること。粘り強さ、球際の強さなどあらゆる強さを身に付けてもらいたい。二つ目は自主性。練習はもちろん、試合での打席、マウンドで自らの考えを持って動いてほしい。三つ目は客観性。相手がある中での状況判断力を磨くのも重要だ。
 自主性と客観性は連動する。たとえば練習中にしっかり声を出しているとアピールしても、他者からそう思われてなければ、できていないのと同じだ。
 2軍は練習量が多くなる。若手に野球をする体力を付けさせたいからだ。投げる、打つだけではなく、気力や集中力を高めなければいけない。練習の合間に選手を集めて話をする機会も多く設けている。その時に得た知識や情報が自らを助ける時が必ず来る。緊張する場面でしっかりプレーができるようになるまで反復していく。
 2軍で調整中の今江は若手にいい影響を与えている。試合前の時間の使い方や打席に立った時の準備の良さは見習ってもらいたい。もちろん野手だけではなく、投手もプレーするまでのルーティンをもっと大事にしないといけない。
 1軍は内外野とも層が厚く、割って入るのは難しいのは確かだ。ただ、どこで出番が巡ってくるか分からない。投手陣も岸、則本昂の両エースが不在で先発が手薄となっている中、チャンスは大いにある。もっと競争心を高めてほしい。
 高校、大学の監督が選手をプロ入りさせる時、東北楽天に預けたいと思ってもらえるような集団に育て上げることを目指している。野球がうまくなることに加えて、人を教育できるチームが理想だ。「いい練習をしているから見てみたい」と思われるような活気のある環境をつくりたい。
 これまで経験してきたコーチとは違い、監督は選手との距離感が難しい。近い関係になり過ぎると注意した時の効き目がなくなるし、壁をつくってしまうと思いを伝え切れない。
 幸いにして、コーチ、スタッフがとても協力的で、コミュニケーションを取りながら選手との間を取り持ってくれている。選手一人一人をしっかり観察しながら、的確なアドバイスをしていきたい。育成にゴールはない。(東北楽天2軍監督)


2019年05月01日水曜日


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