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<E番アナの応援席>釜田復帰戦で勝利 感謝抱き存在感再び

菅生翔平
4月21日のオリックス戦で先発し、2季ぶりの白星を挙げた東北楽天の釜田=楽天生命パーク宮城

 令和という新たな時代に入りました。平成元年生まれの私は今年で社会人8年目。入社以来、毎年東北楽天の取材に携わっていますので、同じ2012年に入団した選手の存在は、より気に掛かります。
 そのうちの一人が釜田佳直投手です。4月21日、右肘と右肩の手術からの復帰戦を迎え、6回途中5安打3失点で655日ぶりの勝利を挙げました。昨年の手術後からのリハビリに加え、オフには患部に負担のかからないフォームづくりを進め、キャンプイン前には「2回目なので、しっかり段階を踏んで準備ができている」と明るい表情で話していました。
 釜田は5年前には右肘靱帯(じんたい)再建手術を受け、「肘がほぼ曲がらない状態」からのリハビリを経て復活しました。手術した翌年の復帰登板では、西武相手に150キロの直球を投げ込み、716日ぶりの勝利をつかみました。
 自身の中で前回以上に強かったというのが「感謝」の思いのようです。ともに故障からの復帰を目指すチームメートの存在があったからこそ、ここまで来られたと話しています。「今回のリハビリの方が精神的にはきつかったです。年齢も重ねて自分の置かれている立場、現実というのがあるので」
 リハビリ自体は順調でも、変化する周りの環境、自分が身を置いている厳しい競争の世界。シーズン前に話したのは、この不安を打ち消すための前向きな言葉だったのかもしれません。
 そして迎えた先日の復帰戦での勝利。「あの大歓声は忘れることはない」と話した万雷の拍手が示すように、釜田がチーム内での存在価値を再び見せつけ、ファンも認めた瞬間でした。
 世代交代が盛んなプロ野球界で、2度の復帰戦で結果を残した釜田。7年間で幾度も手術を経験し、話しぶりも年齢以上の落ち着きを見せる25歳の右腕は「中6日で長いイニングを投げて、クライマックスシリーズでの先発を任されるようになったら復活です」と意気込み、さらにその先を見据えています。
(東北放送アナウンサー)


2019年05月01日水曜日


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