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<E番ノート>恩返し

熊原健人投手

 復活の兆しが見えた。東北楽天の熊原(宮城県角田市出身)が4月29日のイースタン・リーグ巨人戦(宮城県利府町)で初勝利を飾った。最速146キロの直球と変化の大きいカーブ、チェンジアップを駆使しながら5回2安打無失点の好投だった。
 3月下旬にDeNAからトレードで移籍。古巣では「投げ方が分からなくなった」というほど本来の投球フォームを崩していた。「クビもあり得るかもしれない」。選手生命の危機を感じていた時、地元の球団から声が掛かった。
 気合十分で臨んだ初登板のDeNA戦(4月3日)は散々だった。一回、先頭打者に安打を許すと6者連続で四球を与え、一つもアウトを取ることなく降板した。
 失意の右腕を多くの関係者が支えた。佐藤投手テクニカルコーチ、石井、小山両2軍投手コーチがフォーム修正などを指導。母校・仙台大の森本吉謙監督や地元の知人からも激励の連絡があったという。
 熊原は「応援がうれしくて」と感謝しつつ「次も爆発しないようにします」と不思議な言い回しで決意を述べた。その上で「これから楽天の力になりたい」。1軍は投手陣が苦しんでいる。そこで活躍することが周囲への恩返しになる。(伊藤卓哉)


2019年05月02日木曜日


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