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<名取・閖上>復興を発信 18日公民館開館 26日まちびらき

まちびらきのメイン会場となる閖上公民館。急ピッチで整備が進んでいる=4月

 東日本大震災の津波で被害を受けた宮城県名取市閖上公民館が、閖上1丁目に移転新築し、18日に開館する。公民館をメイン会場に、26日には閖上地区の復興状況を市内外に発信する「まちびらき」が開かれる。イベントを通じて犠牲者への鎮魂と支援への謝意を示し、復興の大きな一里塚とする。

 公民館は鉄筋コンクリート2階。閖上体育館を併設する。敷地面積は4000平方メートルで、延べ床面積は公民館約1010平方メートル、体育館約780平方メートル。総工事費は6億7873万円。
 旧閖上公民館は1階部分が浸水し、閉鎖された。2015年4月、小塚原地区に仮設事務所を開設し、公民館業務を担ってきた。
 新公民館はまちびらきの式典会場となり、建物前の広場でタレントの松本伊代さんらが出演し、ミニコンサートを開く。アンパンマンショーなどもある。
 閖上地区のまちびらきは、遅れていた復興事業を急ピッチで進め「まちの機能がある程度整った」(市震災復興部)として実施にこぎ着けた。まちびらきに合わせ、慰霊碑や天皇、皇后両陛下が閖上を詠んだ歌の石碑が立つ震災メモリアル公園が開園する。
 ゆりあげ港朝市や水産加工団地、商業施設「かわまちてらす閖上」などでも多彩なイベントを企画。閖上中央集会所では住民と来場者の交流の場を用意する。
 震災の津波で地区住民754人が犠牲になり、海から1キロ以内の木造住宅はほぼ全て流失した。復興のまちづくりは住民の合意形成などで時間がかかり、県から土地区画整理事業の認可を受けたのが13年11月。震災の2年8カ月後だった。
 閖上小中が18年4月に開校し、災害公営住宅整備は18年12月に完了。今年3月末には避難道路となる市道閖上小塚原線の一部区間が完成し、4月に閖上保育所、市消防署閖上出張所が開所した。地区の計画人口は震災前の4割弱の約2100人で、3月末までに約1200人が現地再建した。
 山田司郎市長は「令和時代の幕開けとともにまちびらきを迎えられ、大きな希望を感じている。一人一人が生きがいを持って暮らせるまちづくりに向け、前に進んでいきたい」と話している。
 


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2019年05月03日金曜日


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