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<語り部活動>思いを共有 東松島・キボッチャで「若者トーク」

被災体験や震災伝承に対する思いなどを語る大学生ら

 東日本大震災の語り部をする大学生らが被災体験や伝承活動を語り合う「若者トーク あの日のいろんなこと」が2日、宮城県東松島市の防災体験型宿泊施設「キボッチャ」であった。
 震災当時、石巻市や東松島市などで小中高生だった男女8人を含む約25人が参加。被災経験を語った後、2グループに分かれ「今後やりたいこと」などをテーマに討議をした。
 東松島市大曲小5年だった東北学院大1年雁部那由多(なゆた)さん(19)は、目の前で男性が津波にさらわれるのを目撃した。学校の昇降口前だった。「水道につかまるのに必死で手を出せなかった。今でもあの光景を鮮明に覚えている」と心情を語った。
 東北学院大1年の渡辺雄大さん(18)は石巻市渡波小4年だった。16年3月11日、震災で亡くなった同級生の自宅跡地を訪れたことが、語り部をするきっかけになったと説明。「『俺のことを忘れないで』と声を掛けられた気がした。黙って被災地が風化するのを見るのは嫌だと思った」と話した。
 討議では「防災という言葉が日常になる日本にしたい」「母校で経験を伝えたい」などの発言があった。
 石巻市に拠点を置く民間連携組織「3.11メモリアルネットワーク」が主催した。開催は6回目。


2019年05月03日金曜日


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