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<サン・ファン館>気分は船乗り いざ出航 VR船内ツアー開始

復元船サン・ファン・バウティスタ号の乗船ツアーを疑似体験できるVR映像

 宮城県石巻市の宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)は、仮想現実(VR)映像で復元船サン・ファン・バウティスタ号の乗船体験ができる「VR船内ツアー」を始めた。老朽化に伴う復元船の立ち入り中止で減少した来館者数の回復を目指す。
 3次元計測と約2万点の写真を基にコンピューターグラフィックス(CG)で再現した復元船の映像を大型スクリーンで上映する。デッキや船内を歩きながら解説を聴く疑似体験ができる。上空から見た様子や帆を張った姿など、実際は見ることができない映像も楽しめる。
 上映は約20分間で、4月下旬に公開が始まった。同県美里町不動堂小1年の小田嶋耕太朗君は「船に乗っているみたいで楽しかった」と笑った。
 65インチの4Kディスプレーに映したVR映像をコントローラーで操り、自由に船内散策や空中飛行が楽しめるコーナーも設けた。
 VR映像は、船体の腐朽が進む復元船の姿を記録しようと、宮城県が2017年度に整備した3次元データを活用して作成した。
 同館によると、15年度の来館者数は約4万8000人だったが、復元船の立ち入りを中止した16年度は約2万6000人と激減した。同館企画広報課の高橋正法課長は「高精細な映像で、復元船を見たことがある人も、ない人も楽しめる。実物のスケール感と、疑似乗船を合わせて楽しんでほしい」と話す。
 入館料は一般350円、高校生以下無料で、VRツアーは料金不要。大型連休中は1時間で2回上映する。連休明けは回数を変更する可能性がある。


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2019年05月04日土曜日


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