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<元年に懸ける>新施設核に伝承強化 栗駒山麓ジオパーク・ジオガイド(栗原市)

ビジターセンターで、子どもたちに地形の成り立ちなどを説明するジオガイドの熊谷さん

 大型連休前半の4月下旬、宮城県栗原市栗駒にある栗駒山麓ジオパークビジターセンターには、県内外から連日200人を超える観光客が訪れ、にぎわいを見せた。小学校の旧校舎を市が改修し、同月オープンしたばかりの新施設。案内や説明に奔走するジオガイドたちの声が弾んだ。

 ビジターセンターは情報発信や体験学習の拠点として活用されるほか、岩手・宮城内陸地震を伝承する役割を担う。栗駒山麓ジオパーク推進協議会のジオガイド部会長を務める藤村哲雄さん(69)=同市若柳=は「ビジターセンターを核に令和元年を飛躍の出発点にしたい」と力を込める。
 推進協議会に登録するジオガイドは約40人。栗駒山(1626メートル)から平地の伊豆沼・内沼まで市全域を舞台に、活動している。
 元教諭の熊谷喜世さん(71)=同市瀬峰=は定年退職後、養成講座などを受講してジオガイドになった。内陸地震の記憶の風化が懸念される中、ビジターセンターで心掛けるのは子どもたちの防災意識の向上だ。「自然災害をもたらす地形の成り立ち、歴史を丁寧に伝えていきたい」と語る。

 ビジターセンターに加え、今年もう一つの重要案件となるのが、2015年認定の栗駒山麓ジオパークが初めて迎える再認定審査だ。今秋にも予定される。
 日本ジオパーク委員会による再審査では、17年に茨城県北ジオパークの認定が取り消された事例もある。藤村さんらジオガイド部会は、本年度の目標にスキルアップや人材育成の体制強化を掲げ、再認定を活動加速の原動力につなげていく考えだ。
 会社員のジオガイド佐藤鉄也さん(42)=同市栗駒=は「栗原にはこんな恵みがあるんだ、と子どもたちに知ってほしい。そんな気付きの手伝いを重ねていきたい」と話した。(若柳支局・古関一雄)

[メモ]栗駒山麓ジオパークビジターセンターには交代でジオガイドが待機し、案内などに当たる。床一面に印刷された航空写真や400インチの巨大スクリーン2枚を使った映像などが目玉。センターは午前9時〜午後5時。入館無料。火曜休館。連絡先は0228(24)8836。


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2019年05月04日土曜日


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