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名取・閖上沖、ワカメ養殖が有望 市対策協が18年生育試験結果を報告

閖上沖で採れたワカメを試食する参加者ら=4月25日、名取文化会館

 宮城県名取市閖上地区の沖合で2018年度に実施したワカメの養殖試験の結果が「養殖可能で安定生産が期待できる」との内容になったことが、分かった。市や漁協などでつくる市水産問題対策協議会は19年度、規模を拡大して事業化に向けた試験を続ける。
 市内で4月25日にあった協議会の研修会で、調査協力している理研食品ゆりあげファクトリーの担当者が試験結果を報告。閖上沖で収穫したワカメの試食会もあった。
 「閖上わかめ養殖プロジェクト」と銘打った試験は昨年11月〜今年3月、閖上漁港から約4キロの沖合に養殖施設2台を設置した。性質の異なるワカメの種苗6種類の生育状況を比べた。
 外洋に面した閖上沖は潮流が速く、「ワカメ養殖は難しいと言われていた」(市農林水産課)。だが、試験の結果、わせ系統とおくて系統の2種類の生育が良好で、閖上沖での養殖に最適と結論付けた。
 ワカメは「原料不足で売り手市場」(理研食品ゆりあげファクトリー担当者)とされる。試食会に参加した地元の水産加工業者も「茎ワカメ、葉っぱ、メカブのどれでも扱いたい」と高い関心を示した。
 19年度は養殖施設を2台から10台に増やし、養殖区画も拡大する方針だ。わせ系統とおくて系統の種苗を使い、二期作にも挑戦する。
 プロジェクトは、主力のアカガイの漁獲量減少や貝毒発生に伴う出荷自粛などを受け、漁業者の収入安定を図るため、始まった。協議会副会長を務める県漁協仙南支所・閖上の出雲浩行運営委員長は「事業化するには養殖施設の台数を増やす必要がある」と述べ、資金面の課題を指摘する。


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2019年05月05日日曜日


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