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<仙台市客引き禁止条例>施行1ヵ月で3割減、効果じわり 市「一掃へ全力」

客引きを取り締まるため、巡回する指導員ら=4月16日、仙台市青葉区一番町4丁目

 仙台市の客引き行為禁止条例が4月1日に完全施行され、1カ月が過ぎた。市中心部の禁止区域内で警察官OBの指導員による取り締まりが始まり、区域内の客引きは市の調査で約3割減少した。目標とする「一掃」にはほど遠い状況だが、市は一定の手応えを感じている。(報道部・三浦夏子)

 4月16日午後6時すぎ、青葉区一番町のアーケード街。居酒屋やカラオケ店が書き入れ時となる時間帯を狙い、指導員と仙台中央署員、市職員ら約20人が禁止区域内を巡回し、客引き行為などに目を光らせた。
 「条例で禁止されています。客引きはやめてください」。チラシを手に街頭に立つ従業員とみられる人に声を掛け、条例の趣旨や禁止行為の内容を説明した。巡回は月2回、実施する。
 市によると、4月25日時点で、飲食店にしつこく誘うなどした24件の行為に勧告を出した。過料を科したケースはなかったという。
 条例の効果は、少なくとも禁止区域内で出始めている。
 市が区域内で確認した客引き行為をした人数は表の通り。全18地点で午後6〜11時、1時間ごとに人数を調べて合算した。全地点の合計は条例完全施行前の3月8日が延べ1036人、完全施行後の4月12日が687人で、33.7%減少した。
 調査地点別では、稲荷小路の減少率が大きく50.0%、虎屋横丁が47.2%。東一番丁通の一番町四丁目商店街は39.8%、クリスロードなど3商店街の中央通は32.6%だった。
 一方、東北一の歓楽街が広がる国分町通は、確認された客引きの人数が最も多く、減少率も19.4%にとどまり、条例の効果が他の地点ほど表れていない。広瀬通も22.2%と浸透していない。
 業種別は、カラオケ店の減少率が最も大きく74.5%、居酒屋は47.1%だったが、風俗店は9.6%と低迷し、効果に差が出た。
 市市民生活課の沼田和之課長は「禁止区域内に限った話だが、条例が広く認知され、一定の効果が出てきていると感じる。今後も調査を継続し、一掃に向けた課題を考えたい」と話す。

[仙台市客引き行為禁止条例]市中心部の特定区域内で業種を問わず、通行人に近づき客になるよう誘う「客引き」、役務に従事するようスカウトする「勧誘」などの行為を禁じる。違反行為をやめるよう勧告、命令しても従わなかったり、報告や立ち入り調査を拒否したりすると、5万円以下の過料を科して氏名や法人名を公表する。


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2019年05月05日日曜日


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