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鳥獣による農作物被害増も免許所持者は減…宮城県と猟友会がハンター養成に照準

 宮城県と県猟友会が、イノシシなど野生鳥獣による農作物被害を減らす取り組みを本格化させる。狩猟者の高齢化と減少に伴い駆除が十分できず、被害の拡大に歯止めがかからないためだ。県などは本年度も新人ハンター養成講座を開き、若い担い手確保に力を注ぐ。
 県内の農作物被害額は2017年度で約1億7800万円を記録し、10年前の1.5倍に増えた。特にイノシシによる被害が深刻で、全体の6割(約1億800万円)を占める。
 被害増加と対照的に、わなや銃の狩猟免許所持者は減少。50年前の1969年度に延べ1万925人だった所持者は18年度に3516人まで減った。60歳以上の割合も6割を超える。
 狩猟者の減少と農作物被害の増加を食い止めようと、県は県猟友会と協力してハンター養成講座を13年度に始めた。18年度までの6年間で計130人が受講した。
 県によると、近年のジビエ(野生鳥獣肉)ブームもあり、女性の参加者も増えている。受講した29人が県猟友会の会員になったが、人材はまだ不足気味だ。
 県猟友会の尾形正行事務局長は「狩猟の技術を伝える貴重な機会にしたい」と参加を呼び掛ける。
 本年度の養成講座は6月15日〜12月8日に計7回、県クレー射撃場(村田町)などで実施。20〜50歳が対象で定員20人。受講料2000円。イノシシやシカの生態、わなや銃の使い方、狩猟後の解体方法を学ぶ。
 申込書に、抱負などを記した400字程度の作文、住民票を添え、17日までに持参か郵送で申し込む。連絡先は県自然保護課022(211)2673。


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2019年05月05日日曜日


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