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<いわき・塩屋埼灯台>地元住民の清掃ですっきり 初点灯120年事業第1弾

塩屋埼灯台の表札を磨く地元の子どもたち

 今年12月に初点灯から120年の節目を迎える福島県いわき市平薄磯の塩屋埼灯台で、住民らが清掃したり花壇を作ったりする活動に取り組んだ。今年展開する記念事業の第1弾。東日本大震災の津波で被災した地域の活性化に向け、さまざまな企画で地元のシンボルと地域の魅力を発信する。
 豊間、薄磯、沼ノ内の周辺3行政区や関係団体で組織した記念事業実行委員会が主催し、約50人が参加した。登り口周辺や灯台受け付け前の広場に彩りを添えようと、ハマギクやツワブキなど周辺に自生する植物や旬の花の苗を植えた。
 地元の小中学生も参加し、高さ23メートルの灯台に登って大型レンズを磨いた。灯台は学校行事でも訪れる身近な存在。太平洋戦争で米軍に攻撃されたことや震災被害も学ぶ。
 豊間中3年の瀬谷航平さん(14)は「戦争や震災があっても変わらない灯台はすごい。これからも行事があれば参加して守っていきたい」と話した。
 実行委は今後、PRビデオを制作し動画配信サイトなどで発信。夏に星空観察会を開くほか、11月のイベントは音楽や芸能で盛り上げる。12月は歴史を学ぶ講演会や祝賀式を計画する。
 灯台は美空ひばりさんのヒット曲「みだれ髪」の舞台となった観光名所で、薄磯海水浴場にも近い。震災から復旧後、2016年に一般公開が再開されたが、来場者は伸び悩み、18年は約2万7000人と震災前年の5割にとどまった。
 実行委は「交流人口が増えれば地域の復興にも寄与する。素晴らしい眺望と歴史を発信してまちづくりにつなげたい」と意気込む。


2019年05月06日月曜日


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