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社会人野球・七十七銀の小笠原投手 病乗り越え全国目指す

1球ずつフォームを確かめながら投げ込む小笠原投手=富谷市の七十七銀硬式野球部グラウンド

 社会人野球の東北大会が8日に仙台市などで開幕する。七十七銀行(仙台市)の小笠原諒(さとる)投手(24)=十和田市出身=は今春、悪性リンパ腫と闘いながらも復帰を果たした。全国大会のマウンドを目指して好投を誓う。
 大会を間近に控えた七十七銀硬式野球部グラウンド(富谷市)。球の回転に気を配りながら入念にキャッチボールを繰り返す。「調子は7、8割ぐらい戻っている」と手応えを語る。
 青森・三沢商高から千葉商大を経て2017年入行。185センチの長身、右上手から投げ下ろす最速144キロの速球を武器に1年目から活躍した。
 病気に気付いたのは昨春だった。体調不良が続いて検査を受けたところ、大腸に腫瘍が見つかった。
 がんの疑いもあり早期の手術を勧められたが、「まだ野球部で何もしていない。ここで野球人生が終わってもいいから投げたい」とプレー続行を志願。6月の都市対抗野球大会の第2代表決定戦は九回からマウンドに上がり、好投して全国大会出場に貢献した。
 大会後に手術を受けて成功し、7月の都市対抗野球大会には裏方としてチームに帯同した。まばゆく見える東京ドームのマウンド。「全国は景色が違う。来年は自分が立つ」。復帰を目指す決意を固め、抗がん剤治療を続けた。
 東北大会優勝チームは日本選手権(11月、大阪・京セラドーム)の出場権を得る。18日には都市対抗の1次予選も始まる。七十七銀の小河義英監督は「どん底を味わった分、野球ができる喜びを感じている。チームに欠かせない戦力」と期待する。
 現在も経過観察のため月1回検査を受ける小笠原投手は「任されるなら先発、救援どこでも投げる。チームの力になる」と話し、フル回転の活躍を誓う。


2019年05月08日水曜日


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