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釜石市が震災伝承者育成 月内公募、研修へ 防災憲章の定着目指す

 岩手県釜石市は、東日本大震災の被災体験や復旧復興の取り組みで得た教訓を語り継ぐ「大震災かまいしの伝承者」の育成に乗り出す。知識や伝承手法を学ぶ研修の受講者を公募し、伝承者に認定する。
 震災後に定めた防災市民憲章「備える」「逃げる」「戻らない」「語り継ぐ」の発信が目的。繰り返し大津波に襲われてきた教訓が定着しない現状を踏まえ、市主体の取り組みを強化する。従来から続く語り部の活動は制限しない。
 「大震災の出来事を語り継ぐことに意欲がある」人なら居住地や年齢は問わない。受講者には有効期限2年程度の伝承者証を発行。認定後も資質を高めるための技能研修を実施する。
 今月中に公募を開始し、6月以降に研修を始める。野田武則市長は「多くの人が伝承者となり、釜石の災害文化を築いてほしい」と話した。
 市委嘱の市民らでつくる「命を守る災害文化会議」では「語り部」の名称を使う市の当初案に「震災体験者に限定される」との異論が示された。災害文化会議が審査、認定する方式についても「主観的な活動を審査するのは難しい」との意見があって修正された。


2019年05月08日水曜日


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