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<仙台市図書館>本の門番、盗難防止に効果あり 設置増やし「市民の財産」守る

市民図書館に1月に設置された盗難防止ゲート

 仙台市立の宮城野、泉両図書館で、出入り口に設置した蔵書の盗難防止ゲートが効果を発揮している。蔵書に占める行方不明図書の割合(不明率)が、ゲート未設置の図書館を大きく下回る。不明図書は全7館で年間4000冊前後に及び、被害額は700万円を超える。市は他館にもゲートを設置し「市民の財産」を守る切り札にする。

 盗難防止ゲートは貸し出し手続きを経ず、磁気テープやICタグが付いたままの書籍、視聴覚資料を持って通過すると警告音が鳴る。泉は2009年3月の改修時、宮城野は12年10月の移転新築時に設置した。
 17年度の図書館別の不明率は表の通り。
 ゲート未設置だった青葉区のせんだいメディアテークに入る市民図書館が、最も高かった。やはりゲートの設置されていなかった太白、若林、宮城野区の榴岡、青葉区の広瀬の4館がこれに続き、0.05%にとどまった宮城野、泉との差がはっきりと出た。
 市民図書館は不明図書の約6割が集中する。山田千恵美奉仕整理係長は「文庫本、新書、カウンターからは死角の本棚にある書籍がなくなりやすい」と語る。
 昨年12月には、市民図書館からプログラミング関連書籍1冊を盗んだとして、多賀城市の男が逮捕される事件があった。男は「盗みを繰り返し、書籍を転売していた」などと供述した。
 市はゲート設置の効果を評価し、今年1月、市民図書館の出入り口7カ所に取り付けた。3月には太白図書館の3カ所にも設けた。
 市民図書館の松島桂一副館長は「ゲート設置で心ない行為を防ぎ、市民の貴重な財産である蔵書を守る効果が期待できる」と話す。


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2019年05月09日木曜日


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