山形のニュース

<上山市>魅力を高め城下町再生 空き家対策でNPO設立、若い世代の居住促す

城下町特有の狭い道が残る上山市中心部
広場造りに向け、空き地に芝生を敷く地元の小学生たち=上山市湯町

 山形県上山市は6月、城下町特有の道の狭さや曲がり角の多さによる使い勝手の悪さから、空き家・空き地が増えている市中心部の再生を目指し、大学や不動産業界団体、県司法書士会などと「ランドバンク事業」を行うNPO法人を設立する。空き家・空き地を隣接する土地、建物などと一体的に再整備し、付加価値を高め、若い世代の居住を促す。空き地を広場にする第1弾の取り組みも始まった。
 市によると、2017年12月時点の市の空き家は上山城周辺の市中心部などで373戸。相続問題などで長年放置されている空き家が目立ち、今後も増加が懸念されるという。
 城下町の名残をとどめる上山城周辺は、幅が狭い坂道と狭小な宅地が多く、道路に接していない民家もある。使い勝手の悪さから民間での売買は難しく、中心部の空洞化が進んでいた。
 ランドバンク事業では、市が空き家・空き地の所有者に事業への登録を促し、再生プラン案を作成。設立予定のNPOがプランを検討する。採算が取れると判断すれば、所有者との買い取り交渉、宅地の造成、販売を進める。
 これまで建物単独の整備では採算が見込めず、放置されてきた空き家も、NPOメンバーの専門機関が権利関係を調整して取得した上で、隣接する空き家を解体して駐車場にしたり、道路を拡幅したりして一体的に再整備し、付加価値を高めて売買につなげる。
 メンバーは6月の法人格取得を目指す傍ら、既に活動を開始し、第1弾として、同市湯町で空き地を広場にする取り組みを試験的に始めた。4月19日には、地元の小学生らが芝張りを行った。市は新たなコミュニティー創成の場と位置付け、今後キッチンカーの常設なども検討する。
 市建設課は「今後、積極的に物件の掘り起こしを行い、空き家や空き地の再編を進め、子育て世帯の居住を促し、街全体の魅力を高めたい」と話している。


関連ページ: 山形 社会

2019年05月09日木曜日


先頭に戻る