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<JR東>次世代新幹線 時速360キロへ 試験車両公開 今夜から走行試験

試験車両「ALFA−X(アルファエックス)」
試験車両「ALFA−X」1号車の運転席=宮城県利府町の新幹線総合車両センター

 JR東日本は9日、次世代新幹線開発に向けた試験車両「ALFA−X(アルファエックス)」を宮城県利府町の新幹線総合車両センターで報道陣に公開した。現行車両より40キロ速く、高速鉄道として世界最速の最高時速360キロでの営業運転を目指す。10日夜から行う走行試験で安定した走行技術の確立を図る。

 車両は10両編成で全長約250メートル。両先頭車両のデザインが異なり、先端の「鼻」は1号車が現行のE5系より1メートル長い約16メートル、10号車が約22メートルある。鼻が長いことでトンネル進入時に発生する発破音を抑制できる一方、客席数が減る難点があり、データを集めて効果を見極める。
 車両には揺れを抑える装置や、地震発生時に空気抵抗を利用し停止距離を短縮させる機能を盛り込んだ。1〜6号車は川崎重工業兵庫工場(神戸市)、7〜10号車は日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)で製造し、4月に搬入された。総工費は約100億円。
 JR東は北海道新幹線が札幌まで延伸する2031年春ごろまでの導入を目指す。走行試験は22年3月まで仙台−新青森間で週2日程度、年間最大約70日を予定。主に時速210〜360キロで走り、400キロでの走行も数回行う。その後も耐久性の確認などを進める。
 先代の試験車両「ファステック」も360キロでの営業運転を目指したが騒音と対策コストがネックとなり、E5系では最高時速を320キロとした経緯がある。
 JR東日本研究開発センターの小川一路所長は「車両と地上設備に新たな技術と環境対策を取り入れ、360キロの実現に挑戦する。沿線住民の理解を得ながら進めたい」と話した。


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2019年05月10日金曜日


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