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津波で全壊したサイクルスポーツセンター 来秋開業へ工事本格化 名取・閖上

くわ入れで工事の安全を祈願する山田市長

 東日本大震災の津波で全壊した宮城県名取市サイクルスポーツセンター管理棟の建設工事が本格的に始まるのを前に、閖上地区の現地で9日、安全祈願祭があった。完成は2020年7月の予定で、センターの開業は20年秋を見込んでいる。
 市幹部や工事関係者ら約30人が出席。神事の後、山田司郎市長らがくわ入れをして工事の安全を祈った。山田市長はあいさつで「閖上地区に新たなにぎわいを生み出し、観光面での復興のシンボルになる」と期待感を示した。
 新たな管理棟は鉄筋コンクリート造6階で、延べ床面積は約3100平方メートル。掘削に成功した天然温泉の浴場を備え、震災前より40人多い最大100人の宿泊を受け入れる。自転車120台程度を保管できる車庫棟も建てる。
 サイクルスポーツセンターは1975年4月に開業。東北で唯一のサイクリング専用施設として親しまれ、最盛期の82年度には約5万4500人が利用したが、津波で施設が全壊した。
 復旧後は震災前と同規模となる1周約4キロのサイクリングロードのほか、スケートボード場やバスケットボール練習場、子ども向け遊具なども整備する。敷地面積は約3万6000平方メートルで、総事業費は約20億円。温泉掘削費用の一部はインターネットのクラウドファンディングで賄った。


2019年05月10日金曜日


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