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<岩手・雫石事故>「慰霊の森」大改修へ 来年五十回忌 新祈念塔、山をイメージ

建て替えられる航空安全祈念塔の解体に先立って行われた安全祈願=4月25日、岩手県雫石町

 岩手県雫石町の上空で1971年7月に全日空機と自衛隊機が衝突して162人が犠牲になった雫石事故の五十回忌を来年に控え、墜落現場跡地に整備された「慰霊の森」の大規模改修が始まる。航空安全祈念塔の建て替えなどが計画されている。
 犠牲者のうち125人は静岡県富士市の団体客だったことから、新しい祈念塔は同市の富士山と雫石町の岩手山の標高を1000分の1に縮小して組み合わせたモニュメントとする。
 老朽化が目立つ慰霊堂も全面改修する。総事業費は約4400万円。町や遺族らでつくる財団法人「慰霊の森」が負担する。現地は工事が終わる11月まで原則立ち入り禁止となる。
 現地で4月25日に工事の安全祈願があり、事故で両親を失った青木清さん(82)=富士市=は「安全は空の専門家、利用者、運営者の力によって成し遂げられる。安全であることを『ありがとう』と言える塔であってほしい」と述べた。
 事故は71年7月30日、千歳発羽田行きの全日空ボーイング727旅客機と訓練中のF86F戦闘機が空中で衝突して墜落。全日空機の乗客と乗員が全員死亡した。自衛隊機の乗員1人は脱出して無事だった。


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2019年05月10日金曜日


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