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<国道347号>通年通行ドライバーの安心感高まる? 宮城の訪問者、山形に1時間長く滞在

 宮城県大崎市と山形県寒河江市を結ぶ国道347号の通年通行が2016年11月に実現した影響で、宮城県から車で山形県を訪れた人の滞在時間が以前よりも約1時間長くなっていることが、山形大の調査で分かった。道路改良で移動時間が短縮され、ドライバーの安心感が高まったことが影響しているとみられる。
 調査は16〜17年度、同大人文社会科学部付属やまがた地域社会研究所が、尾花沢市・大石田町広域連携推進協議会から委託を受けて実施。観光客や企業へのヒアリング、通行量などを学生と共に調べた。
 その結果、休日に国道347号を利用して宮城県側から山形県に入った人たちの帰宅移動のピークは午後3〜4時で、通年通行前の午後2〜3時に比べ約1時間遅くなった。山形県側への移動ピークは午前10〜11時で変わっていなかった。
 研究所の是川晴彦教授は「道路が改良され、少し長く滞在しても安全に帰れるという心理が働いた結果だろう。そばや温泉など他地域と差別化できる観光資源を生かし、周遊観光モデルを構築することがより重要になる」と分析している。
 一方、物流企業などからは、利用環境の整備を求める声も上がっている。宮城県の企業と取引のある尾花沢市や大石田町の製造業は携帯電話の不通区間解消や道路状況のリアルタイムでの発信などを要望しているという。
 国道347号は、宮城、山形県境の鍋越峠を挟む17.7キロが冬季閉鎖されていたが、東日本大震災の際に被災地への復旧支援や物資輸送の役割が見直されて通年通行が実現した。


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2019年05月10日金曜日


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