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<大津・園児死傷事故>東北の保育現場に動揺広がる 散歩、一部で自粛

散歩中の保育園児が死亡する事故があった交差点付近=8日午前、大津市

 大津市で車2台が衝突した弾みで1台が保育園児の列に突っ込み、園児2人が死亡した事故を受け、東北の保育関係者らに動揺が広がっている。事故が園外を散歩中に発生したのを踏まえ、一部施設が散歩の自粛を決めるなどした。「発達に必要」とする施設も多く、自治体からは「注意を促すしかない」と戸惑いの声が聞かれた。
 認可外保育施設「託児所くれよん」(福島市)は従来の方針を見直し、園外への散歩を控えることを決めた。「事故に巻き込まれるくらいなら外に出なくてもいい」という保護者の声もあったという。
 志賀美津江園長は「人ごとではない。報道を見る限りでは防ぎようのない事故。保育園を責めることはできないと思う」と語った。
 岩切たんぽぽ保育園(仙台市宮城野区)も9日から1週間、散歩を見合わせる。散歩時の安全対策をマニュアル化し、保護者に文書で説明するという。
 小関靖子園長は「散歩は子どもの発達に欠かせない。今後も安全に散歩をするために、経路の見直しなど安全性の確保をさらに徹底する」と言う。
 日新保育園(秋田市)の森川真澄園長は「小さな子どもを預かる以上、園外での安全な活動に一層気を配らないといけない」と強調。現時点で園外活動を控える予定はなく、周辺の危険箇所を確認する。
 各自治体も対応に追われた。秋田、山形、福島各市は9日、電話やメールなどで各市内の保育施設に注意を促した。青森、仙台両市も近く文書で注意喚起する方向で検討している。
 各市とも園外活動の自粛を求める内容ではないという。青森市子育て支援課の担当者は「散歩は必要。各園には『注意して』としか言いようがない」と話した。


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2019年05月10日金曜日


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