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<ソフトテニス>船水プロ「競技環境整えたい」 ジュニア育成や普及に意欲

ヨネックスとの契約を結んだ船水

 ソフトテニスの男子ナショナルチームの船水颯人(ふねみずはやと)(22)=宮城・東北高−早大出=がプロ宣言し、4月にヨネックスと契約を結んだ。同競技のプロは初めて。「誰もやったことがないから、といって、やめることを考えたくなかった」と道を切り開く。
 プロ宣言を意識したのは1年ほど前。韓国では実業団所属の選手が競技に専念する形でプレーしていた。自らも厳しい環境に身を置いて競技に集中し「もっと強くなりたい」という思いに駆られたという。
 大学で全日本選手権を2度、全日本シングルスを3度制し、国際大会でも2016年アジア選手権で単複、団体の3冠に輝いた。
 日本発祥で40カ国以上に普及する競技だが、メジャーとは言えない。それでも「ほかの競技では(プロを目指すのは)当然。ソフトテニスの可能性に挑戦したい」。その思いにヨネックスが応え、所属や用具提供を含む契約が締結された。
 5、6日にあった世界選手権ダブルスの日本代表予選会は準優勝に終わったが、18日からの全日本シングルス選手権で必勝を期す。日本代表として実績を重ねる一方、イベントや講習会を通し、ジュニア育成など普及活動にも意欲を見せる。
 テニスやゴルフのように高額賞金の大会はない。「自分の活動で賞金大会がもっとできるなど、選手にいい環境ができればうれしい。いつか自分の名前が付いた大会ができれば」と話す。
 青森県黒石市出身。東北高では東日本大震災で被災した同級生もいる中「(競技ができる)この環境が当たり前ではないことを実感し、自分のためだけでなく、誰かのために頑張るということを学んだ」という。プロ宣言は、後に続く選手や子どもたちのためでもある。


2019年05月11日土曜日


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