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<ほっとタイム>「地域の学校」今後も 仮設住宅撤去、8年ぶりの校庭

元通りになった校庭を駆け回る生徒たち

 約8年にわたって岩手県陸前高田市高田一中の校庭に立ち並んでいた東日本大震災の仮設住宅が撤去された。今春、再び整地された校庭を走り回る生徒たち。その姿を元校長佐々木保伸さん(65)が見詰めていた。
 震災発生から数日後、被災地で最も早く建設が始まった高田一中仮設住宅。生徒や教職員に佐々木さんは「地域あっての学校」と言い聞かせた。
 生徒たちは当初、狭い空間を見つけての部活動を余儀なくされた。
 サッカーボールが仮設住宅入居者の車を破損したことがあった。謝罪する佐々木さんに仮設住宅に身を寄せる人たちは「私たちがここにいることの方が間違っている」。皆がお互いを気遣いながら、毎日を生きてきた。
 「これからも地域の中の学校、校庭という思いを持ち続けてほしい」と佐々木さん。震災後、市の地域防災計画には「(仮設住宅の整備地などに)学校敷地を選定するときは、教育活動に十分配慮する」との一文が加わった。
(大船渡支局・坂井直人)


2019年05月11日土曜日


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