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<南相馬・北泉海水浴場>環境調査を実施、海開きへ一歩前進 原発30キロ圏内で初の再開目指す

浜辺の空間線量率を測定する福島県の担当者=南相馬市の北泉海水浴場

 福島県は10日、南相馬市原町区の北泉海水浴場で東京電力福島第1原発事故に伴う環境モニタリング調査を実施した。市は7月、原発事故後に休止した海開きを9年ぶりに行う方向で調整しており、実現すれば第1原発30キロ圏内で初の再開となる。
 10日は空間線量率測定と採水をした。線量率は原発事故前と同水準の0.03〜0.04マイクロシーベルトで、水の透明度も良好。今後、海水中の放射性物質濃度を調べ、7月上旬をめどに結果を公表する。
 県は原発事故直後から調査を年2回実施。酒井広行県放射線監視室長は「放射性物質濃度は事故前と同様の数値で推移しており、安心して利用できる」と話した。
 北泉海水浴場は東日本大震災前、世界大会や全日本選手権が開催されたサーフィンの名所。年間約8万人が海水浴に訪れた。被災した防波堤や海浜公園の整備が終わり、海開きできる環境が整った。
 40年来通うサーファーで海開き後はライフセーバーを務める福島市の無職芳賀亮一さん(62)は「昔以上に人が集まる場所になってほしい」と語った。
 県によると、震災前に19あった県内の海水浴場は昨年までに相馬、いわき両市の計4カ所で再開。今夏は北泉のほか久野浜・波立(いわき市)、釣師浜(新地町)でも海開き再開を予定し、計7カ所になる見通し。


2019年05月11日土曜日


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