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<なでしこジャパン>ゴールで福島を元気に 白河出身・遠藤選手がW杯メンバーに

ドイツ代表との国際親善試合で競り合う遠藤選手=4月9日、ドイツ・パーダーボルン

 6月開幕のサッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会の日本代表「なでしこジャパン」が10日発表され、白河市出身の遠藤純選手(18)=日テレ、JFAアカデミー福島出身=が最年少メンバーとして選出された。地元では家族が快挙を喜び、東京電力福島第1原発事故の被災地からは後輩が「大舞台でゴールを」と声援を送った。
 スポーツクラブ代表を務める父淳さん(54)は、白河市内の事務所で発表のネット中継を見守った。「すごい。感無量です。本人には『頑張ってきたことが実ってよかったね』と伝えたい」と涙を流した。
 遠藤選手は4人きょうだいの末っ子。幼い頃から兄らとサッカーで遊んだ。淳さんが始めたサッカークラブに4、5歳で加わり、俊足を生かして活躍した。
 小学4年の時に東日本大震災と原発事故を経験。屋外で練習できず、体育館の中でボールを追い掛けた時期もあった。力をもらったのが8年前のW杯でのなでしこ優勝。「W杯に出たい」と練習に励み、有望選手を育成するJFAアカデミー福島に合格した。
 アカデミーは原発事故の影響で拠点だったJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)から静岡県に移転し、今年3月まで中高の6年間を同県で過ごした。「自分の頑張りで福島の人たちに勇気と力を与えたい」と話していた遠藤選手。「今日はその瞬間になった」と淳さんはたたえた。
 高校は静岡県内のふたば未来学園(広野町)の校舎で学んだ。広野の本校舎で活動する女子サッカー部も刺激を受け、主将の3年石井琳華さん(17)は「たくさん点を取って活躍してほしい。少しでも近づけるよう私たちも練習する」と話した。
 遠藤選手は今年2月、米国遠征の日本代表の一員としてJヴィレッジでの合宿に参加した。運営会社社員の鷺周作さん(27)は「県出身の選手がいれば代表はさらに注目される。子どもたちの目標になる」と盛り上がりに期待した。


2019年05月11日土曜日


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