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<仙台ハーフマラソン>ムティソ独走V 来日5年目安定の走り 男子

ハーフ男子で優勝したムティソ

 第29回仙台国際ハーフマラソン大会が12日、仙台市中心部の日本陸連公認コース(21.0975キロ)であり、1万3198人(ハーフのエリート・登録・一般1万930人、車いす32人、5キロ1917人、2キロ319人)が出場した。ハーフのエリート・登録の部男子はアレクサンダー・ムティソ(NDソフト)が1時間1分10秒で初優勝。地元仙台出身の村山謙太(旭化成、宮城・明成高−駒大出)は1分37秒差の3位だった。

 エリート・登録の部男子の日本人トップは、1時間2分30秒で2位に入った佐藤悠基(日清食品グループ)。佐藤と共に今年9月の東京五輪マラソン代表選考会(MGC)への出場を予定する今井正人(トヨタ自動車九州、福島・原町高−順大出)は10位、川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)は14位だった。
 女子は共にMGC出場権を持つ野上恵子(十八銀行)が1時間9分27秒で初制覇し、小原怜(天満屋)が58秒差の2位、吉本ひかり(ダイハツ)が3分12秒差の3位だった。
 車いすの部は山本浩之(福岡)が47分6秒で3年ぶり4度目の頂点に立った。(午前10時5分現在晴れ、気温17度、湿度52%、南東の風1.7メートル)

 男子はケニア人のムティソが独走で制した。南陽市のNDソフトに入って5年目。右手を上げてゴールした表情は、チームを引っ張るエースの自信にあふれていた。
 アップダウンの多いコースにもかかわらず、ペースが乱れなかった。序盤5キロのラップタイムは最速の14分12秒。中盤以降も14分30秒台と安定し、後ろを振り返ることはなかった。
 ケニアの高校を卒業後、日本の大学監督を介して、NDソフトに入った。「走ることは家族を養うこと」。両親と5人のきょうだいの生活を支えている。
 清家コーチは「どんなレースでも安定した力を出せる選手。全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)を目指すチームのエース」とたたえる。
 日本語は話せない。休みの日はケニアの友達に電話したり、近くのスーパーに買い物に行ったり。「山形は寒い」と話すが、唐揚げとカレーライスが好物なので「日本はナイス」と笑顔を見せる。
 将来はフルマラソンにも挑戦するつもりだ。目標を聞くと「五輪。東京の後」と答えが返ってきた。まだ22歳。故郷への思いを胸に東北から世界を目指す。169センチ、49キロ。(岩崎泰之)


2019年05月13日月曜日


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