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盛岡で被災者支援「ハートニット」8年の活動に幕 編み手技術上達、安心して解散

食事をしながらこれまでの活動を振り返った解散式

 東日本大震災で被災した人たちの収入源を確保しようとニット製品の手編み技術を指導し、完成品を販売してきた盛岡市のボランティア団体「ハートニット」が、8年間の活動に幕を下ろした。団体は解散するが、今後は編み手一人一人が自立して企業から直接、商品の製作を請け負う。
 盛岡市内で10日にあった解散式には、編み手35人と全国各地で製品販売に協力してきたボランティア50人が参加した。震災発生直後の2011年3月に活動を開始して以来、初めて一堂に会した。
 これまでの取り組みをアルバムやスライドで振り返り、懸命に生活を再建しようと励んできた8年間を語り合った。
 編み手は今後、ハートニットと提携してきた英国の有名ブランド「マーガレット・ハウエル」、東京の帽子製造「CA4LA(カシラ)」など計7社から直接材料を受け取り、商品を製作する。
 ハートニット代表の村上祐子さん(76)=盛岡市=は「この8年間で技術は目を見張るほど上達した。自信を持って(編み手として)送り出せる」と話した。
 ゴルフクラブのヘッドカバーを作っている釜石市の主婦岩間芳子さん(69)は「津波で何もかも流された状況の中、編み物が生活の一部になっていた。注文がある限り、これからも続けたい」と意気込んだ。


2019年05月13日月曜日


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