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「この道をより高い所へ駆け上がれ!」陸前高田住民有志ら記念碑建立 津波避難路に教訓刻む

避難路と記念碑の完成を喜ぶ浅沼さん(中央)

 東日本大震災を教訓に、津波避難路として整備された陸前高田市の市道に12日、住民有志らでつくる「陸前高田『ハナミズキのみち』の会」が記念碑を建立した。沿道に植えるハナミズキとともに、高台避難を訴える。
 御影石製の記念碑は高さ約140センチ、奥行き約70センチ、幅約90センチ。碑文に「この道を より高い所へ 駆け上がれ!」などと記した。
 絵本をかたどったデザインは、震災の津波で長男を亡くした浅沼ミキ子代表(55)が犠牲や悔しい思いを繰り返さないように願って出版した絵本にちなんだ。
 母の日と重なった除幕式には、会のメンバーや支援者約60人が参加。浅沼さんは「この道は、み霊たちの願いだとも思う。会の活動で亡き人たちと『共に生きる』決心がついた。完成して終わりではなく、人的被害がゼロになるよう活動を続ける」と決意を述べた。
 市道は全長約2キロで、国道45号からかさ上げした中心部を経て高台に向かう。市の作業分も合わせて、沿道には約120本のハナミズキを植樹する。


2019年05月13日月曜日


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