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<青森県知事選>参院選にらみ、与野党対決色強まる

 任期満了に伴う青森県知事選(6月2日投開票)は、16日の告示を前に与野党対決の様相が色濃くなってきた。国民民主、共産、社民3党が新人の歯科医佐原若子氏(65)の支援を決定。立憲民主党は組織的な活動をしないが、佐原氏寄りの立場を表明した。参院選もにらんだ野党の動きに、自民党県連と公明党が推薦し、5選を目指す現職の三村申吾氏(63)の陣営は警戒を強めている。

 野党各党は11日までに佐原氏への対応を決めた。三村氏が出馬した過去4度の知事選で、野党の対応は割れてきた。温度差はあるものの、県内の全野党が同一候補の支援に回るのは今回が初めて。
 野党が佐原氏への支援で一致したのは、参院選青森選挙区(改選数1)の勝利への布石とする思惑がある。同選挙区では立民、国民、社民が立民公認の新人を統一候補に決定。新人を立てる共産と一本化に向けて調整中だ。
 社民県連幹部は「知事選で野党の足並みがある程度そろった。参院選の候補者一本化への足掛かりになるはず」と期待する。2015年の前回、旧民主党は自主投票を選んだ。同党の流れをくむ国民県連の幹部は「参院選の共闘を見据えて佐原氏への支援に踏み切った面もある」と話す。
 立民と国民は当初、佐原氏支援に慎重だった。ところが、佐原氏陣営が推薦などを要請せず、特定の政党色を極力出さない方針を強め「政策で多少の不一致点があっても乗りやすくなった」(国民県連幹部)。
 前回、11年、07年の3回の知事選で約35万票を獲得し、圧勝してきた三村氏。それまで構築が進まなかった野党共闘を尻目に、今回も圧勝を狙っていた自民県連は警戒の度合いを強めた。
 青森市で6日にあった三村氏の事務所開きで、江渡聡徳県連会長はあいさつで「多選批判という問題もある。圧倒的得票と得票率でしっかり取り組まなければならない」とハッパを掛けた。
 得票率が下がれば、5期目の県政運営に影を落とす恐れがある。わざわざ「多選批判」を口にしたのは、そうした批判が野党への追い風となる警戒心からだ。
 ベテラン自民県議は「無党派層の票の掘り起こしを急ピッチで進める必要がある。公明との連携を強めなければならない」と気を引き締めた。
 ただ、自民党内には、与野党対決の構図について「粛々と戦いを進めるだけ」と冷静に受け止める県議も多い。


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2019年05月14日火曜日


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