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<福島・大熊町>成長願いひと苗ずつ 実証田で田植え

手で苗を植える農家ら

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が4月に一部解除された福島県大熊町で13日、営農再開に向けた田植えが行われた。昨年に続く食用米の実証栽培で、今年は昨年を上回る収量を目指す。
 実証田は16アールで、避難指示が解除された大川原地区にある。青空の下、町農業委員や国、県、町の職員ら約30人がコシヒカリとコガネモチの苗を手で丁寧に植えた。
 町は2014年から除染効果を確認する試験栽培を実施。放射性セシウムは国の基準(1キログラム当たり100ベクレル)を全て下回った。昨年から販売可能な食用米の実証栽培に移行し、収穫したコメはイベントなどで配布した。実証栽培は3年間。結果を基に営農再開を支援するマニュアルを作る。
 町によると、昨年はイノシシ被害で収量はコシヒカリが115キロ、コガネモチはほぼ全滅だった。今年は田を金網で覆って万全を期す。町産業建設課の荒木紀幸主査は「除染で入れ替えた土は栽培を繰り返すことで年々良くなる。今年は600キロを収穫したい」と話した。


2019年05月14日火曜日


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