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<登米ウイーク>仙台牛の里に新たな匠 東北牛匠会枝肉共進会、豊里の佐藤さんが初の最高賞 餌やり工夫「奥が深い」

牛の世話をする佐藤さん=登米市豊里町

 東北の名だたる肥育農家でつくる「東北牛匠会」の枝肉共進会で、登米市豊里町の佐藤昭彦さん(60)が育てた黒毛和牛がチャンピオンの名誉賞に初めて輝いた。「一生のうちに取れるとは思わなかった。仕事の励みになる」と喜びを語った。
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 東北牛匠会は会員55人。うち肉牛生産が盛んな登米市の肥育農家が半数近くを占める。仙台中央食肉卸売市場の月例共進会で、名誉賞を5年間で2回取ることが入会条件。全国トップレベルの肥育農家の集団だ。
 東北牛匠会の共進会は年3回。4月に仙台市場であった共進会では63頭の枝肉が審査を受けた。佐藤さんが出品した枝肉は重さ669キロで、最上級の肉質評価を受けた。
 肥育農家は生後10カ月前後の子牛を市場で買い、2年近くかけて600キロ前後の枝肉が取れるのを目標に育てる。佐藤さんは妻と息子の3人で約120頭を肥育する。「手塩にかけて育てることを心掛けている。肉が霜降りになるかどうかは紙一重。この仕事は奥が深い」と語る。
 肉質や食味の鍵を握るのが餌やりだ。餌は稲わらや牧草、肉に白いサシを入れるため麦やトウモロコシなどの穀物を与える。牛の体調を管理する上で、ビタミンの供給と制御のバランスが重要だという。
 登米市は2017年の肉用牛産出額が86億8000万円で全国8位。国内最高級のブランド「仙台牛」の県内最大の産地でもある。全農県本部によると、仙台牛の18年度の出荷頭数は登米市産が4割を占め、県内最多を誇る。
 市内の肥育農家で東北牛匠会会長を務める高橋一郎さん(73)は「農家同士が情報交換をして互いに研さんを積んでいる。良質な仙台牛を生産し、消費を伸ばしていきたい」と話す。


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2019年05月16日木曜日


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