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<君と甲子園へ>球児を支える(下)燃える応援団 父母の声選手を鼓舞

スタンドから熱い歌声を響かせた古川高の選手と保護者ら=5日、鹿島台中央公園野球場

◎古川高・親の会

 スタンドからの応援歌は、選手の大きな力になる。昨年の秋季東北地区高校野球大会で4強入りと躍進した古川高は当時部員が24人。ベンチ入りは20人で、試合の時は4人がボールボーイなど運営に回る。ベンチ外になる選手がいないので、応援は父母が全て担っていた。

<歌詞ボード40枚>
 「♪さあ行こうぜ どこまでも 走りだせ、走りだせ 輝け俺たちの誇り 古高、古高」
 毎試合、40人ほどがおそろいのTシャツに身を包んで声を上げる。スタンドの全員が歌えるように、手作りの歌詞ボードを掲げるのは3年の1番打者大石雄大外野手の母、静さん(51)だ。
 きっかけは昨秋の県大会地区予選だった。チームは2回戦で敗れて敗者復活戦へ。「ここで終わってはいられない」(静さん)。応援を盛り上げようと、パソコンに向かった。ベンチ入りする20人分の個人曲、チャンステーマなどボードの数は約40枚に上る。
 動画投稿サイト「ユーチューブ」には、手本になる他校の応援風景がたくさんある。自宅でサイトを見ながら歌うようになった。「音程違ってるんですけどね」。雄大はくすくす笑うが、「打席で聞こえると励まされます」。心の中で感謝している。
 父母だけだった応援団に援軍が加わった。

<ベンチ外選手も>
 新年度になって野球部に1年生8人が入部。ベンチ外になる選手が出て、スタンドから声援を送るようになった。
 春の地区大会で、3年の甲田柊也内野手は右脚の故障でベンチ外に。バットをばちに持ち替え、スタンドで太鼓をたたく。スナップを効かせた重い音がスタンドに響いた。
 「古高は声を出して勝つチーム。声援だって負けられない」(甲田)。父母の声だけだった応援に、力強さが加わった。
 18日に始まる県大会。甲田は、けがが治ってフィールドに戻る。「応援する側の気持ちが分かった。選手もスタンドも一緒になって戦う」と思いを新たにしている。
 春の選抜は21世紀枠での選出を逃した。初の甲子園出場へ、古川がこの夏に懸ける思いは強い。
 「悔しい思いをした分、夏まで悔いの無いように応援し続けていく」(静さん)。応援団も闘志を燃やしている。


2019年05月17日金曜日


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