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<金山棚田>存続の危機「稲作、今年が最後」所有者高齢、地元団体が後継者募る

後継者が見つからず、存続が危ぶまれる金山棚田

 岩手県一関市舞川で昔ながらの田園風景を維持してきた金山棚田が、存続の危機にひんしている。土地を所有する金山孝喜さん(81)は高齢で、コメ作りは今年が最後になるという。景観保全に協力してきた地元団体が、後継者を探している。

 カエルが鳴き、周囲をアジサイが彩る棚田は近年、景観スポットとしても知られるようになっていた。地元住民は「金山さんの心意気で農村の原風景を保ってきたが、このままでは今年が見納めになる」と危惧する。
 約42アールの斜面に大小100枚が連なる棚田では、藩制時代後期から150年以上にわたって稲作を行っている。土地は戦前に金山さんの父親が入手し、手作業で維持管理してきた。
 2012年には金山さんと地元有志が「金山棚田を守る会」を結成し、展望台を設けるなど周辺を整備。田植えや稲刈りの体験会を催してきた。
 後継者探しは、少ない収量が障壁となって難航。守る会事務局の小岩浩一さん(63)は「岩手県内外を問わず、担い手を募集したい。棚田の景観を保つため、守る会も支援していく」と呼び掛けている。
 連絡先は一関市舞川市民センター0191(28)2111。


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2019年05月17日金曜日


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