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<愛でよう観賞魚>熱帯魚編 飼育器具4/底砂の成分 水質に影響

底砂として使われる大磯砂
底砂として使われるソイル

 今回は底砂についてお話しします。水槽の底に敷く砂はさまざまなものがあり、何を使ったらいいか迷ってしまいますが、その中から大磯砂、サンゴ砂、ソイルを取り上げます。
 大磯砂は海岸から採取された黒っぽい砂利で、金魚やメダカの飼育とともに昔から使われてきた底砂です。黒っぽい色をしているので、水槽に敷いて魚を泳がせると魚や水草がはっきりと引き締まって見えます。
 注意点は、大磯砂を使用すると、中に含まれるカルシウムなどの影響で水質がやや弱アルカリ性に近くなりやすいことです。
 魚種によってはストレスに感じることもありますが、使用し続けることで溶け出す成分が無くなり、ほとんど水質に影響しなくなっていきますのであまり心配はいりません。
 サンゴ砂は、サンゴの骨格が細かく砕けたもので炭酸カルシウムが主成分となります。サンゴ砂を水槽に入れると、カルシウムやその他のミネラルが溶け出して水質が弱アルカリ性になります。弱アルカリ性を好む生物にとってはいいのですが、飼育できる魚、水草は限られるので注意が必要です。
 サンゴ砂の特徴としては構造が、小さな穴が無数に空いている多孔質であることで、バクテリアが住み着きやすく、ろ過材としても使用できるところです。
 ソイルは、砂や砂利のようなものではなく栄養分を含ませた土を焼いたものになります。園芸用の土のような感じですね。
 水槽に使用すると、含んでいる栄養分によって水質が弱酸性〜酸性になり、熱帯魚、水草の飼育に適した水質になります。底に敷いた土の内部にもバクテリアが住み着いて水質浄化をおこないますので、ろ過機能の強化も図れます。
 ソイルは1年から2年ほど使用すると、栄養分も抜けてきて形崩れして泥のようになってくるので、そのタイミングで全て新しいものと交換してください。土なので水洗いすると形崩れして溶けてしまうので、注意してください。
 底に敷く砂によって水質にはさまざまな影響が出ますので、飼育する魚がどのような環境を好んでいるか良く調べておくといいでしょう。次回は熱帯魚の飼育管理方法についてお話しします。(観賞魚専門店経営・朝比奈理一)


2019年05月17日金曜日


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