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雄の子馬命名「きなこ」仙台・海岸公園で3月誕生 「津波犠牲19頭の生まれ変わり」

きなこ(左)と母馬のおもち=海岸公園馬術場

 仙台市若林区の海岸公園馬術場で3月に生まれた雄の子馬の命名式が現地であり、愛称が「きなこ」と決まった。馬術場は8年前、東日本大震災の津波に襲われ、19頭の馬が犠牲になった。関係者は「きなこは死んだ馬の生まれ変わり」と、優しく見守っている。

 きなこは、震災から8年がたとうとしていた3月7日に誕生。同月21日には一般公開され、愛称を公募した。505件の応募があった。
 複数いる名付け親の一人で若林区の小学5年鈴木彩生(さき)さん(10)は命名式に招待され、「白と薄い茶色の毛と、母馬の名前が『おもち』と聞いて思い付いた。選ばれて、とてもうれしい」と喜んだ。
 馬術場の木幡良彦所長(54)は「ビジュアルにもぴったりの愛称。19頭の生まれ変わりだと思って大事に育てたい」と語った。
 きなこは生後2カ月がたち、体高が1メートルを超えて出生時より10センチ以上も大きくなったが、甘えん坊でやんちゃな性格のまま。人を乗せる訓練などを経て3歳ごろ、本格デビューする予定だ。
 震災当時、馬術場には54頭の馬がいて、35頭は救い出されたが、19頭が犠牲になった。場内には19頭の「哀悼の碑」が建っている。


2019年05月18日土曜日


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