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<酒田の観光>訪問先、山居倉庫1位 機能強化へ市が本腰

観光拠点として機能強化が期待される山居倉庫

 酒田市の主な観光地のうち、山居倉庫と鳥海山を通るルートを選んだ観光客の満足度が高いことが、東北公益文科大公益学部の三木潤一教授(公共経済学)らの研究で分かった。山居倉庫は酒田観光の結節点になっていることも裏付けられ、市は観光拠点として機能強化を図りたい考えだ。
 研究は市が東北公益文科大に委託した。三木氏らは昨年10月、市内の7カ所で観光客にアンケートを実施し、958人分の回答を分析した。
 訪問者の多い観光地は(1)山居倉庫(2)酒田港そばで海鮮料理店などの入る「さかた海鮮市場」(3)落差63メートルの「玉簾(たますだれ)の滝」(4)土門拳記念館−の順だった。
 このうち山居倉庫は、全回答者の訪問ルートの分析によって他のほぼ全ての観光地との結節点になっていることが分かり、酒田観光の重要な拠点であることが裏付けられた。
 観光地の満足度については、平均値が高いのは山居倉庫と鳥海山(湯の台登山口)で、菓子の観光工場「オランダせんべいFACTORY」にも高評価の回答が集中した。
 三木氏は「山居倉庫は現在、短時間滞在して写真撮影するだけのような場所だが、工夫すれば結節点としてもっと機能する」と指摘する。
 山居倉庫は土蔵造りの米蔵で、1893(明治26)年に7棟が完成し、12棟が現存する。現役の米倉庫や市の観光物産施設として利用され、年間70万人以上が訪れる。市は国史跡の指定を目指している。
 矢口明子副市長は「山居倉庫が酒田観光の鍵だと考えている。観光ガイドを置いたり、買い物などの客単価を上げるプロジェクトを進めたりしている」と話す。


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2019年05月18日土曜日


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