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<新酒鑑評会>福島県、吉報に酔う「日本一」世界に発信

7年連続の金賞受賞数日本一を祝った鏡開き=17日午後5時10分ごろ、福島市の福島県観光物産館

 全国新酒鑑評会の金賞受賞数が7年連続日本一となった福島県。日本酒は単なる県産品を超え、東京電力福島第1原発事故の風評を跳ね返す象徴的な存在になっている。酒造関係者は栄冠に酔いしれ、県の物産館では左党が早速金賞酒を買い込んだ。

 吉報を受け、県庁では記念パネルの除幕式が開かれた。金賞を受けた22銘柄のうち17の蔵元の代表や杜氏(とうじ)が出席。内堀雅雄知事は県産酒の魅力をさらに広める「酒祭り」を今年から県内で開催すると発表した。
 6年ぶり3回目の受賞のたに川酒造(郡山市)の銘柄「さかみずき」は、万葉集から採った酒宴を意味する言葉。おかみの山田美雪さん(61)は「(同じく万葉集が出典の)令和元年に受賞できてうれしい」と喜びをかみしめた。
 寿々乃井酒造店(天栄村)は念願の初受賞。広報の鈴木理奈さん(50)は「従来より発酵に時間をかけ、甘味を引き出す工夫をした。これまで金賞の看板がなくても選んでくれた人たちに感謝したい」と語った。
 県産の酒類の17年度輸出量は296キロリットル、輸出額は3億6300万円でともに過去最高。好調の要因が「ジャパニーズ・ナンバーワン・サケ」の看板を掲げる日本酒だ。県県産品振興戦略課は「7年連続日本一でさらにナンバーワンを強調できる」と意気込んだ。
 JR福島駅西口の県観光物産館では関係者が鏡開きした後、開当男山酒造(南会津町)の酒を来場者に振る舞った。金賞酒専用コーナーが設けられ、各蔵元が飲み口などを説明した。
 出張で訪れた千葉県船橋市の会社員嶋村博貴さん(39)は金水晶酒造店(福島市)の酒を買い求めた。「福島の日本酒はすっきりしていて飲みやすい。震災からの復興にも大きな役割を果たすと思う」と話した。


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2019年05月18日土曜日


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