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木登り、スノーシュー、山菜採り 山を歩き触れて感じて 盛岡で視覚障害者向け散策会人気

参加者の手を取ってキクラゲの説明をする川又さん(左)

 盛岡市周辺の山林で月1回開催する視覚障害者のための野外散策会「森の探検隊」が人気を博している。案内役を務めるのは、30歳まで盲学校の教員だった林業川又正人さん(67)=盛岡市=。「視覚障害者が想像の世界を確かめる唯一の方法は触れること」と話し、100回は続けたいと張り切っている。
 季節ごとに木登りやスノーシューを体験する「森の探検隊」は、これまでに約60回開催してきた。4月末には岩手県内外から約15人が参加し、山菜採りを楽しんだ。
 視覚障害者には1人ずつ介助ボランティアが付き、川又さんが植生などを説明する。釜石市のマッサージ師佐々木きみ子さん(68)は「コゴミはこんなに集まって生えているんだね」と春の山歩きを満喫した。
 「視覚障害者だからと山に入れないのは不平等だと感じていた」と話す川又さん。盛岡市東中野にある自宅の2階では視覚障害者を対象とした「手でみる博物館」も運営している。
 所蔵する剥製や歴史的建造物などの模型計約3000点は手で触れて形や質感を確かめることができる。展示物を知人から引き継いで2011年に開館して以来、来館者は既に4000人を超えた。長女の若菜さん(37)が館長を務めている。
 博物館での活動を屋外に広げようと散策会を企画した川又さんは「高齢の参加者も多い。山に入るだけで気晴らしになるはず。多くの人に参加してほしい」と話している。
 探検隊は毎月第2日曜開催。JR盛岡駅前発着で参加費500円。博物館は午前9時〜午後5時。入館無料だが完全予約制。連絡先は博物館019(624)1133。


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2019年05月19日日曜日


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