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<名取・閖上まちびらき>みこし披露、思いも新た 熊野那智神社「お浜降り」実施へ

お浜降りに向け、みこしの感触を確かめる担ぎ手ら=19日、熊野那智神社

 宮城県名取市高舘吉田の熊野那智神社が26日、閖上地区までみこしで練り歩く神事「お浜降り」を21年ぶりに実施する。創建1300年記念と、東日本大震災の津波被害を受けた閖上地区の復興を発信する「まちびらき」の一環。井上幸太郎宮司(40)は「『復興元年』を迎えた閖上との縁を確認する第一歩になる」と力を込める。
 神社で19日、お浜降りのみこしが関係者らに披露され、16人がみこしを担いで感触を確かめた。みこしは幅、高さとも約2メートルの六角形で、重さは約1トン。インターネットのクラウドファンディングで180万円の支援を受け、修繕費や装束の購入費などを工面した。
 熊野那智神社は漁師が閖上の浜から光り輝くご神体を引き上げ、光が導いた高舘山に祭ったのが始まりとされる。お浜降りはご神体の「里帰り」という意味を持つ神事だが、担ぎ手の減少などから1998年を最後に行われていなかった。
 26日は熊野那智神社仮宮−高舘小(午前7時半〜8時)、JR名取駅東口駅前広場−増田防災広場(午前9時半〜11時)、閖上・街区公園−閖上湊神社(午後1時〜2時半)、閖上漁港(午後3時半〜4時20分)をそれぞれ練り歩く。
 閖上湊神社の伊東明総代長(67)は「ご神体の里帰りにより、新しい歴史の一ページが開かれる。閖上復興の記念になる」と歓迎。井上宮司は「震災を経て街は大きく変わった。みこしを担ぐことで一つになり、前に進みたい」と話す。


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2019年05月20日月曜日


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