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<水素エネ>富谷高生、利活用策研究し成果発表へ

模型の燃料電池車で水素エネルギーの原理を学ぶ生徒たち

 次世代のエネルギーを次代の担い手に考えてもらおうと、宮城県富谷市は、富谷高の水素エネルギー学習を支援するプロジェクトを始めた。利用時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため、地球温暖化対策に有効とされる水素エネルギー。実習や関連施設の視察機会を設けて意欲を高め、今後の利活用策を研究してもらう。

 プロジェクトには同校1、2年の有志57人が参画。5〜7月に3回の視察に臨み、グループごとにテーマを決めて研究に取り組む。成果は、東北の中高校生を対象に富谷市成田公民館で12月14日に開かれる「サイエンスキャッスル2019東北大会」で発表する。
 同校で10日にあった第1回研修会で、生徒たちは担当教諭や市職員から、水素と酸素を化学反応させて電気を発生させる燃料電池の仕組みを学習。小型模型の燃料電池車を机上で動かして、水素エネルギーの力を体験した。
 近くのみやぎ生協物流センター(富谷市)も訪れ、太陽光発電による電気を使った水素製造装置を見学した。市と民間で2018年に運用開始した全国初の低炭素水素サプライチェーン(供給網)実証事業の中心施設。製造した水素を家庭などに配送し、燃料電池に供給して電気や熱エネルギーとして使う事業の流れを学んだ。
 6月4日の次回は、福島県環境創造センター交流棟「コミュタン福島」(福島県三春町)と、産業技術総合研究所再生可能エネルギー研究所(郡山市)を視察し、水素エネルギー研究の世界に触れる。
 自然科学部員の1年佐藤諒弥さん(15)は「水素はありふれた身近なものなのに、エネルギーになるのが面白い。今後の視察で知識を深めたい」と語る。
 担当する田辺展郎主幹教諭は「水素エネルギー開発の取り組みが地元で進んでいることを知るのが大切。地域の一員として、どう地域貢献できるかを考えてほしい」と期待する。


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2019年05月21日火曜日


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