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<日本遺産>「みちのくGOLD浪漫」認定 金の産出通じ歴史と観光の融合アピール

日本初の産金地として知られる黄金山産金遺跡がある黄金山神社=宮城県涌谷町

 宮城県涌谷町で749年、日本で初めて金が産出されてから、東北では独自の金文化が発展した。「みちのくGOLD浪漫」として認定された宮城、岩手両県の5市町は、歴史と観光を融合させたPR活動を続けてきた。
 涌谷町の金は東大寺の大仏の鍍金(ときん)に使われ、歌人の大伴家持が万葉集で「金(くがね)花咲く」と詠じた。町内には国史跡の黄金山産金遺跡がある。陸前高田市の玉山金山は江戸時代に仙台藩の財政を支えたといわれる。
 岩手県平泉町の中尊寺金色堂には気仙沼市と宮城県南三陸町の砂金が用いられた。金は富の象徴としてだけではなく、祈りの対象でもあったという。
 2016年から各自治体の担当者が連携。歴史・文化をアピールしてきたほか、東日本大震災からの復興の願いを加え、日本遺産認定を目指してきた。
 3度目の申請で念願を果たし、涌谷町生涯学習課文化財保護班の福山宗志班長(46)は「これからも幅広く魅力を伝え、東北の知名度が上がるようにしたい」と気持ちを新たにする。

 文化庁は20日、地域の歴史や文化財に物語性を持たせて魅力を発信する「日本遺産」の第5弾として宮城、岩手両県を含む21道府県の16件を新たに認定した。
 東北関連は気仙沼市、宮城県南三陸町、宮城県涌谷町、陸前高田市、岩手県平泉町の5市町が連携した「みちのくGOLD浪漫(ろまん)−黄金の国ジパング、産金のはじまりの地をたどる−」(代表・涌谷町)。
 現在の涌谷町で奈良時代に日本で初めて砂金が取れ、奈良・東大寺の大仏建立に使われた歴史を紹介。各地の金山跡、豊富な金産出を背景にした平泉町の中尊寺金色堂などをたどる。


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2019年05月21日火曜日


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