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<楽天Eデータ>コース見極め好球必打/打撃覚醒・ブラッシュ大暴れ

15日の日本ハム戦の4回、左越え満塁本塁打を放つブラッシュ=楽天生命パーク宮城

 東北楽天のブラッシュが、5月は打率3割4厘、7本塁打、20打点(以上20日現在)と獅子奮迅の活躍を見せている。覚醒しつつある助っ人の好調の要因をデータから探った。
 ブラッシュは「早いカウントの時はバットを強くたたけるゾーンを意識している。コーナーぎりぎりはストライクと判断しても振らない」と説明する。
 その言葉通り「好球必打」の傾向がはっきりとうかがえる。共同通信デジタルによると、ストライクゾーンのスイング率は71.5%。100打席以上のパ・リーグ選手の中で4番目に高い。さらにボール球スイング率は突出して低い=表=。真ん中に投じられた球は打率3割7分1厘、7本塁打。同じ高さの外角球も4割1分2厘、2本塁打=図=と得意とする。
 「低めをストライクにされて最初は戸惑ったが、徐々に慣れてきた」と語るように、選球眼を測る「四球と三振の割合(BB/K)」は0.64と、4月から0.27ポイント改善した。5月に入って真ん中の球は15打数6安打。そのうち5本が本塁打と、投手にとって失投はまさに命取りだ。
 さらなる飛躍へのポイントも見えてきた。右投手には打率2割8分6厘、11本塁打だが、左投手では打率2割、1本塁打と精彩を欠いている点だ。
 特に左投手のチェンジアップ系は、打率1割2分5厘と苦戦している。「いいチェンジアップを投げる左投手が多い。ただ苦手という意識はない」と話しており、どう適応していくか注目だ。
 気になるのは定期的な「休養」を取る必要がある点。平石監督は「今後も本人と相談しながら、必要に応じて休ませる。まずは伸び伸びとプレーしてもらいたいので、打順も当分は下位に置くつもり」と話す。
 本人は「出続けると古傷が痛むとかではない。日本は(練習で)打つ量、走る量が多く、体力的につらいところがある。重要なのは自分が健康で良い状態を保つこと。慣れれば毎日出続けたい」と強調する。今後も強打でチームを引っ張り続けられるか、目が離せない。(狭間優作)

<注目ポイント!>

●ストライク球は振り、ボール球は振らない「好球必打」の傾向が鮮明。
●低めを取る日本のストライクゾーンに戸惑ったが、徐々に慣れてきた。
●練習量の多い日本球界のスタイルに適応すれば、毎日出場できる可能性も。


2019年05月21日火曜日


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