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<みやぎ緊急サポートの会>働く親支え続け10年 スタッフ高齢化、来月解散

利用者の情報を書き留めたノートを見返す佐々木さん

 仕事を休めない親に代わり、病気などの子どもを預かる仙台市の有償託児ボランティアグループ「みやぎ緊急サポートの会」が6月末で解散する。2009年に活動を始め、10年間で約490組の親子に利用されたが、スタッフの高齢化も進み、継続が困難になった。佐々木恵子代表(71)は「事故なく続いたのは、スタッフのおかげ」と感謝する。

 サポートの会は、国が05年度に始めた「緊急サポートネットワーク事業」で、小児救命措置などの研修を受けた佐々木さんら約20人が結成。生後3カ月から小学生まで、理由を問わず利用者の自宅で預かった。保育園の送迎も引き受けた。
 「子どもの熱が下がらない。預かってほしい」。佐々木さんの携帯電話には、朝から切羽詰まった親の依頼が相次ぐ。頼る身内がいない転勤族の親も多く、産前産後の母親が「上の子の面倒を見て」と願い出るケースもあった。
 「預け先がなく、親たちはどうしようもない状況で連絡する。依頼を断ってはいけない」。佐々木さんはスタッフをやりくりし、可能な限り受け入れた。
 代表に就いた10年ごろは自身を含め18人のスタッフがいたが、家族の看病や介護などで少しずつ活動を離れ、今は6人だけ。年齢層も60〜70代が中心となり、体力的にきつくなってきた。
 市内で病児・病後児保育を実施する施設が、この10年で4カ所から6カ所に増えたこともあり、「会の活動は一定の役割を終えた」として解散に踏み切った。
 佐々木さんは「大事な子どもを預かる責任から毎日、気が抜けず、家族にも迷惑を掛けた。今は達成感でいっぱい」と心境を語る。


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2019年05月22日水曜日


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