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<登米市贈収賄・1週間>情報漏えい他にも? 金の授受、複数確認

新築工事の入札情報漏えいが贈収賄事件に発展した=登米市迫町の迫児童館

 登米市発注の迫児童館新築工事の入札を巡る贈収賄事件で、宮城県警が加重収賄などの疑いで同市石越総合支所市民課長小野寺友生容疑者(56)=登米市南方町=ら3人を逮捕してから21日で1週間がたった。これまでの捜査で、逮捕容疑以外にも小野寺容疑者に対する不自然な金の流れが確認されており、県警は同容疑者が別の市発注工事の入札情報も漏らした可能性があるとみて調べている。
 ほかの2人は、贈賄などの疑いで逮捕された建設会社「共立」(登米市)社長鈴木久也(63)=同市登米町=、公競売入札妨害の疑いで逮捕されたセルコホーム(仙台市)法人営業部長樋口一春(51)=宮城県利府町青山4丁目=の両容疑者。
 2018年2月15日に実施された児童館工事の条件付き一般競争入札で当時、設計価格を決める実質的な責任者の営繕課長だった小野寺容疑者が同年1月10日ごろ〜2月14日、鈴木容疑者に設計価格を教え、その情報を基にセルコホームが落札した見返りとして、鈴木容疑者が3月、小野寺容疑者に現金50万円を銀行口座に送金した疑いが持たれている。
 県警によると、3人は容疑を認めている。鈴木、小野寺容疑者の間には、この50万円のほかにも、複数の金銭のやりとりが確認されているという。
 登米市の関係者によると、小野寺、鈴木両容疑者は1991年ごろから約1年半、市内の同じ建設会社(廃業)に勤務。鈴木容疑者は常務で小野寺容疑者と上司と部下の関係だった。県警は、両容疑者が私的なつながりを基に入札情報を共有、現金授受に発展した可能性があるとみている。
 捜査関係者によると、鈴木容疑者は「仙台の有名企業と仕事をしたかった」などと樋口容疑者に入札情報を伝えた理由を話しているという。セルコホームとのつながりを強めることで得られる将来的なメリットを見込み、樋口容疑者に接近したとみられる。
 市によると、小野寺容疑者が営繕課長だった15年4月〜18年3月、共立は11件の市発注工事を受注。別の業者が落札した市発注工事でも、下請けで受注した案件があるという。
 県警によると、小野寺容疑者は「ほかにも情報を漏らした」という趣旨の供述をしているという。県警は児童館工事以外にも、鈴木容疑者に入札情報を漏らした可能性があるとみて捜査を進めている。


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2019年05月22日水曜日


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