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福島わらじまつり一新 「あまちゃん」音楽担当の大友良英さん総合プロデュース

大友良英さん
わらで作った「わらのわ」を振って踊る市民=19日、福島市内

 福島市の夏の風物詩「福島わらじまつり」が一新され、6月1、2日に市中心部で開かれる「東北絆まつり」でお披露目される。NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」で音楽を手掛けた大友良英さんが総合プロデューサーを務め、他にも著名な顔触れがリニューアルに携わった。当日は市民総出によるパレードが伝統の大わらじに華を添える。
 長さ12メートル、重さ2トンの大わらじを担ぐまつりは、400年以上の歴史があるとされる小正月行事「信夫三山暁まいり」に由来する。
 1970年から毎年夏に2日間開かれ、福島市出身の音楽家古関裕而(ゆうじ)さん(1909〜89年)作曲の「わらじ音頭」をレゲエやヒップホップ風に編曲した「平成わらじ音頭」「ダンシングそーだナイト」の録音を流して練り歩いていた。第50回の節目の今年は8月2、3日に開かれる。
 絆まつりの前身「東北六魂祭」などを契機に、6県を代表する祭りが集結する機会が増加。他県の熱気に触れた市民から「もっと見栄えのするまつりにできないか」との声が相次ぎ、市内で10代を過ごした音楽家の大友さんに市や市商工会議所が昨年5月ごろに相談を持ち掛けた。
 福島市出身のファッションデザイナー半沢慶樹さんもリニューアルに参画。脚本家渡辺あやさんがまつりの脚本となる「わらじまつり物語」を書き上げ、改革機運が高まった。
 新たな見どころの一つが町内会単位で参加する市民総出のパレードだ。大わらじに続き、踊り手と太鼓・笛の奏者が「わっしょい、わっしょい」と気勢を上げる。
 音楽は大友さんが、わらじ音頭と地元の盆踊り唄を組み合わせて独特のリズムに仕上げた。踊り手はわらで作った「わらのわ」を両手に手や体を動かし、大蛇の動きなどを表現する。
 本番を間近に控え、3月末に始まった踊りや演奏の練習も佳境を迎えた。今月19日の全体練習には約200人が参加し、大友さんから直接指導を受けた。
 大太鼓の福島成蹊高3年高津魁人さん(17)は「緊張感を持って練習ができている。大役を任されてうれしいが、責任も重い」とバチを握る手に力を込めた。
 「今年つくったまつりはこれからの伝統の土台」と大友さん。「今後どう育てるかは福島の人次第。『まつりとは何か』を多くの人に考えてほしい」と願う。


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2019年05月22日水曜日


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