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インフルで高熱なら重症化予防に解熱剤 東北大が研究結果発表 細胞生存率、温度で差

 インフルエンザで高熱が出た時、解熱剤を服用すれば重症化を予防できるとの研究結果を、東北大大学院医学系研究科の山谷睦雄教授(先進感染症予防学)の研究グループが発表した。
 研究グループは、ヒト由来の呼吸器の細胞を高温(40度)と平熱(37度)で培養し、インフルエンザに感染させて影響を調べた。
 ウイルスに感染させた細胞と感染していない細胞を高温で5日間培養すると、どちらも細胞の生存率が下がった。ウイルスに感染させた細胞は、3日後に平熱で培養した場合、高温で培養したケースより生存率が高かった。
 一方、ウイルスに感染させた細胞を高温で3日間培養すると、ウイルスの増殖が減った。ウイルスが侵入する細胞内の小胞が高温で減少し、高温がウイルス増殖の抑制に関連していることも確認した。
 インフルエンザによる発熱は、体内のウイルス増殖を抑え、免疫力が高まるとされてきた。その半面、高温が長く続けば、子どもは熱性けいれん、高齢者は脱水症状に陥るなどの悪影響も指摘されていた。
 山谷教授は「インフルエンザに感染した場合、抗ウイルス薬で増殖を抑え、安全性の確立したアセトアミノフェンなどの解熱剤で平熱を維持すれば、体への悪影響を回避できる」と話した。


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2019年05月23日木曜日


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