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「極東ゲバゲバ風雲録」宮城の中島さんグランプリ ゆうばり映画祭ショートフィルム部門

表彰状を手に笑顔を見せる中島さん
「極東ゲバゲバ風雲録」の一場面

 北海道夕張市で3月に開催されたゆうばり国際ファンタスティック映画祭で、宮城県加美町在住の映画監督中島悠作さん(24)が製作した短編「極東ゲバゲバ風雲録」が、インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門のグランプリに輝いた。中島さんは「救出して(世に出して)くれて、ありがとうという気持ち」と独特の言い回しで喜ぶ。
 同部門は国内外から235作の応募があった。映画は「東日本大震災後の日本社会の気分」を題材にした28分間のオムニバス形式。出演は自身を含めて5人のみ。反原発デモに参加する若者や避難所での救援物資の奪い合いなどの架空の場面を、コントのような掛け合いも交えて独自の視点で描いた。
 「リベラルだ保守だと極端な意見が目立つが、どちらにも乗り切れない人も大勢いる。そんな2010年代の空気を映像にした」と中島さん。「震災を語ることのハードルが高くなっている。ばか話でレベルを下げて、手元に戻す意味合いも込めた」と語る。
 中島さんは同町出身。古川高から立命館大映像学部に進んだ。大島渚監督の「新宿泥棒日記」(1969年)など60年代のアンダーグラウンド文化が漂う作品を好む。自身5作目の本作は大学の卒業製作で、脚本や撮影も手掛けた。
 昨年3月の卒業後に帰郷し、次作に向けた構想を練る。「今回は適当に投げやりに作ったのが、運よく評価された。次はカメラマンを付けて、地元でちゃんと作りたい」と意気込む。
 本作の上映イベントを7月に京都で開催する予定。宮城県内をはじめ、東北での上映機会も探っている。


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2019年05月23日木曜日


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