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再生の水田、初の田植え 津波で被災の松島・手樽地区

新しい圃場で行われた田植え式

 東日本大震災の津波と地盤沈下の影響で、水田の復興基盤整備事業が進められている宮城県松島町手樽地区で22日、新たな圃場への初田植え式があった。
 手樽地区では震災後、生産者が除塩をしながら3年耕作したが、地盤が平均で60センチ沈んだ。通水機能の低下による用水不足や農地の排水不良が発生、水田の大区画化で作業効率の向上を図ることにした。
 事業面積は171ヘクタール。鶴田川沿岸土地改良区と要望を受けた町が県に要望し、震災復興事業として国に採択された。事業主体は県で、町事業を代行する。工期は2016〜20年度。
 式には関係者ら約40人が出席した。改良区の千葉栄理事長は「素晴らしい土地を生み出してもらった。先人が努力し守ってきた地域を次の世代につなげたい」と述べた。
 農作業の安全を祈った後、桜井公一町長らが交代で田植え機に乗り、1.2ヘクタールにひとめぼれの苗を植えた。桜井町長は「要望から今日までのことを思うと感無量だ」と語った。
 手樽地区は手樽、名籠(なごめ)、富山の3工区から成る。大半を占める手樽工区は1956〜69年、手樽浦の干拓で造成された。


2019年05月23日木曜日


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