福島のニュース

育成20年、世界最大のラン初開花 いわきの水族館アクアマリンふくしま

アクアマリンふくしまで開花した通称タイガーオーキッドと呼ばれる種のラン=22日

 東日本大震災で被災したいわき市の水族館アクアマリンふくしまで、約20年にわたって育てられてきた東南アジア原産の貴重なランが初めて開花した。震災でランが植えられていた温室が損壊。温度管理ができなくなる状態が数カ月間続き、枯れてしまう危険性もあった。
 東南アジアの自生地でも毎年は開花せず、栽培下での開花は非常にまれだとされる。水族館の職員は「咲くことはないと思っていた」と驚いている。
 同水族館によると、このランは黄の花びらに赤褐色の斑点があり、トラのように見えることから通称タイガーオーキッドと呼ばれる種。高さが7メートルにもなる世界最大のランだという。同館の開館前から育ててきた。
 震災では、同水族館の建物の最上階にある熱帯地方の環境を再現したガラス張りの温室が損壊。津波で電源が喪失し暖房器具が使用不能となり、数カ月間にわたって温度管理ができなくなった。同館によると、ランは寒さに弱く、枯死が懸念されていた。福島地方気象台によると、震災があった2011年3月のいわき市小名浜の平均気温は5.4度だった。
 水族館職員の吉村光太郎さん(41)は「震災を乗り越えてやっと咲いてくれた。つぼみが数十個あるのでこれからが見頃になりそうだ」と話している。


関連ページ: 福島 社会

2019年05月23日木曜日


先頭に戻る