宮城のニュース

旧幼稚園舎活用案 白紙に 入居予定2団体辞退 宮城・大衡村

遊休状態が続く旧園舎

 2012年に閉園し、施設の利活用策が決まっていない宮城県大衡村の大衡幼稚園旧園舎を巡り、村は23日、施設に入居予定だった村内の万葉まちづくりセンターと、くろかわ商工会大衡事務所がともに辞退したことを、村議会全員協議会で報告した。計画していた施設改修を白紙に戻し、今後の方針を改めて検討する。
 村によると、まちづくりセンターは18年8月に甘酒製造所の村内からの移転を要望した。その後、同社が製造販売する「万葉甘酒」が別業者から商標登録されていたことが判明。販売競争も激化していたために甘酒事業の廃止を決め、今月14日に要望を取り下げた。
 商工会大衡事務所は、建物の老朽化を理由に旧園舎への移転を村と協議していたが、施設の改修計画が共用部分に限る内容だったため、費用面から15日に辞退したという。
 旧園舎は1976年建築。村は閉園後、社会教育・生涯学習施設としての利活用を検討してきた。2017年度には村民も交えた検討委員会が図書室やスポーツジム、音楽練習室などの整備を提言したが、実現に至っていない。
 遊休状態が長期化しているため、村は「早期に有効活用できる」と2団体の利活用を受け入れ、村議会6月定例会に関連予算、条例案を提出する予定だった。
 議員からは「団体側との協議が不十分だった」との指摘が出た。今後に関し「利用目的によっては設備投資が必要になる恐れもあり、解体も含め費用対効果の議論が重要」「以前の提言を基にいち早く事業化を」との声も上がった。
 萩原達雄村長は「みんなで考える機運が高まらないとうまく進まない。皆さんと一緒に協議したい」と呼び掛け、細川運一議長は「議員間討議で検討を進めたい」と応じた。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2019年05月24日金曜日


先頭に戻る